log 解説byAさん

Aさん、解説ありがとうございます。 以下、転載いたします。(パワーポイントはこちら→log 解説.ppt 直

【まずlogってなに?】

ログと読みます
まず大まかにlogの説明をしましょう  一言で言えば指数の反対です

・一応指数って何?という方のために復習
*指数:
これは3を9にするための指数は2ですということです


【指数⇔対数】
というのは「3を9にするための指数は2です」ということができます

これを対数で表記するとlog9=2と書きます。

ここで小さい3を底(てい)、9を真数(しんすう)、そして2を対数(たいすう)といいます。

ちなみにlogは英語のlogarithm(対数)の略です

【では解説】

ゼロでない整数の 10 進表示のけた数 D と2進表示のけた数 B との 関係を表す式はどれか。[平成15年 秋期 基本情報技術者]


こういう数字系の問題は、適当な数字を入れてしまうと簡単に解くことができます。
私は16(2進数で表しやすい数)でやりました。
まずD=2(10)またこれを2進数表記すると10000(2)なので
B=5(2)です。
*(10)や(2)というのは何進数かという話です

(徳永注:D=2(10)とは、ある整数を10進数表記した時2ケタですよ。B=5(2)とは、ある整数を2進数表記した時5ケタですよ。ということ。それにしても「けた数」になんてあまり馴染みがないですよね。。一万円は5ケタ、十万円は6ケタ、百万円は7ケタ、千万円は8ケタ、一億円は9ケタ、という風に遊んでみると楽しいかもしれません。「わたしの年収は8ケタだ!なんて言えるようになるといいかもですね。」)




それでは各選択肢を検証していきます。

【まずア D≒2log10B】
D≒2log10B ⇔2 ≒ 2log105とかけます(徳永注:D=2ケタ、B=5ケタを代入したということですね)

ここでlogの前の係数2は単純に掛け算なので
両辺2で割ります
1 ≒ log105 と変形できます
さてここで対数の意味を考えてください
この対数は「10を5にする指数は1です」という意味です。
おかしいですよね?ではありません (徳永注:
ということ)
よって解答候補から外れます

(徳永注:くどいですが確認*指数:これは3を9にするための指数は2ですということ

【続いてイ D≒10log2B】

D≒10log2B ⇔2 ≒10log25と書けます。(徳永注:D=2、B=5を代入しました)
これは直感的なものなのですが
log25とは「2を5にする指数は?」ということでしたが、
なのでlog25は2よりも大きな値ということが分かります。
2よりも大きな値に10をかけて2と一致しないですよね?(徳永注:(2より大きな値)×10>2)
よって回答候補から外れます


【そしてウ D≒Blog210】
D≒Blog210⇔ 2≒5log210
イと同様に直感的なものです

Log210は「2を10にする指数は?」という意味でした。
ここで23=8なので、 Log210は3よりも大きな数ということが分かるでしょうか?
3よりも大きな数に5をかけて2には・・・ならないですよね。
よって回答候補から除外されます


【最後にエ D≒Blog102】

消去法で行ってもいいんですがまじめに(徳永注:爆笑!)解説をします。
D≒Blog102 ⇔2≒5log102です
log102とは「10を2にする指数は?」ということでした。
ここで「10を10にする指数は?」というのはLog1010=1と書くことができます。

ということは
Log1010=1なのでlog102は1よりも小さい数ということが分かります。1よりも小さい数を5倍したら2と等しくなることはありえます。 例0.4×5=2

ということで正解はになります

ちなみにエの補足
エの解説が一番イメージしにくいと思います
ここから数学的な話になるのですが、補足をします

まず指数でA1/2=√Aとなることを覚えてください

です
これを踏まえたうえでエの解説を行います
log102は1よりも小さい数なのはわかりました。
ここでになるのはイメージできるでしょうか?
これをlogで表すとlog103.・・・≒ ½と書けます
ということはここでlog103> log102というのがわかるので、 ½ >log102となります。
よってlog102は0.5よりも小さな数になると推測できます
よって適しているのはエということになります


Aさんありがとうございました!