H22春IP_中問A_問90

【設問】作業分割の図では、最初の段階でシステム開発作業全体にかかわるものとサブシステムに着目して分割している。Sさんが図のサブシステムごとに、次の段階で作業分割の説明として、適切なものはどれか。

ア 開発の工程別に作業分割した。
イ システム要件定義の項目ごとに作業分割した。
ウ ソフトウェアごとに作業分割した。
エ モジュールごとに作業分割した。


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【解説】

設問がまわりくどい日本語で書かれているので、問題の意図を理解するのに時間がかかるかもしれません。

設問で出てくる文言が意図しているところを確認すると、以下のようになります。

「最初の段階でシステム開発作業全体にかかわるもの」⇒システム要件定義

「サブシステム」「サブシステム1」や「サブシステム2」

「Sさんが図のサブシステムごとに、次の段階で作業分割の説明として、適切なものはどれか。」「サブシステム2」の下の階層には、「ソフトウェア方式設計」や「ソフトウェア詳細設計」が記載されていますが、どんな基準で分割されているのでしょうか?

もっと、わかりやすくシンプルに質問してくれればいいのに!と思うのは、私だけでしょうか??半分以上、国語の問題のようになっています。。

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【解答】
ア 開発の工程別に作業分割した。


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【振り返り】
ア 開発の工程別に作業分割した。
「ソフトウェア方式設計」や「ソフトウェア詳細設計」は、開発プロセスでの工程名なので、これが正解⇒


イ システム要件定義の項目ごとに作業分割した。
要件定義の項目としては以下のような項目があります。
1.システム化目標
2.新システムの業務要件
3.新システムのデータ要件
4.新システムの品質要件、およびその他の設計上の前提条件や制約事項
5.プラットフォーム要件
6.費用対効果
出典:日本アイ・ビー・エム適用業務開発標準化ガイド
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060807/245276/

ぜんぜん的外れですね。⇒×


ウ ソフトウェアごとに作業分割した。
「ソフトウェア」とは、コンピューターを動作させるためのプログラムや命令を記述したデータのまとまりのこと。「ソフトウェア方式設計」や「ソフトウェア詳細設計」という工程にくらべると、もっと下の階層での話になります。⇒×


エ モジュールごとに作業分割した。
「モジュール」とは、プログラム全体を構成する機能ごとのひとまとまりのことを指します。「ソフトウェア方式設計」や「ソフトウェア詳細設計」という工程とは、また別次元の話になります。⇒×